高気密高断熱の性能の差

 こんにちは。

 Rarezaの野口です。

 高気密高断熱はご存じの方が多いと思います。

 でも、この高気密高断熱という言葉は

 20年以上前から存在している言葉です

 2025年に省エネ義務化により、最低の断熱性能が決まりますが、

この基準はほぼ25年前に決められた基準と同等です。

 数年前に、この基準を満たしているだけで、高断熱であるという風に

定義している建物もありました。

 高気密も同様で、何をもって高気密とするかは各社違います。

 なので、高気密高断熱という言葉は統一された基準があるわけではないのです。

 例えば、地震の震度6強は6弱と7に挟まれていますが、

震度7は下限は6強を超えたところとわかりますが、上限はないので、

8や9はありませんが、どれぐらいの強さだったのかは、

震度7だけはわからないのです。

 高気密高断熱という言葉も震度7と言っているだけで、

その中でどれぐらいのグレードなのかがわからない状態です。

 建物の性能が高いことは快適に暮らす上ではとても大切です。

 まずはその数字が高い数字なのかほどほどの数字なのかを知っておく必要があります。

 ほどほどでよいという考え方もありますが、私は、家はまずは快適であることが

重要だと考えているので、ほどほどでは結局、快適に暮らすことができません。

 断熱性能では、

 最低基準   UA値 0.87

 強化基準   UA値 0.60

 全館空調基準 UA値 0.46

 となっており、快適に暮らすためには、0.46が必要となります。

 

 気密性能はというと、

 H11年基準  5.0

 以前の気密住宅 2.0

 最近の気密住宅 1.0

 推奨基準    0.36

 今は気密性能の基準がないので、上記の以前の気密住宅や最近の気密住宅は

断熱性能のように基準値になっていたわけではありませんし、

残念ながら、今でも目指す基準すら示されていない状態です。

 これは、断熱性能は計算で出るのに対して、気密性能は

実測値であることが影響していると思います。

 そして、その計算はあくまで新築時の無劣化状態での計算でしかない

ということです。

豊田市の高性能な注文住宅メーカーrarezaラレーサの高気密高断熱の差についてのブログ

 物である以上、劣化しないということはありませんが、

使い方や使うものによって、10年後、30年後、50年後に

差が出るのであれば、それは違いとして認識しておく必要があると思います。

 何を使うのかも大切ですが、それが将来どうなるのかも

考える必要がありますね。

 Rareza 野口

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