無垢材の良さと使い方
こんにちは。
Rarezaの野口です。
家を考えるとき、無垢材がいいよね
とか
自然素材がいいよね
などと言われることがあります。
肌ざわりや硬さなども無垢材は木の種類によって結構違いますので、
その木の木目の見た目ももちろんのこと、触った感触というのは
大きな違いになってきます。
見た目・触り心地などは直接的に違うところですが、
それ以外にも、調湿性も結構違います。
昔ながらの土壁の家は冬がとても寒いですし、
真夏も暑いですが、実は土がジメジメを吸ってくれるので、
湿度は少し改善される機能があります。
それと同じで、木も湿気を吸ったり放出したりしますので、
快適性に少しだけ寄与できます。
先日、ウッドワン名古屋ショールームに行ってきたのですが、
そこで、丁度よい実験をやってありました。
※ウッドワンは無垢材を強みにしているメーカーです。
無垢材と、樹脂シート張りの比較です。
アクリルケースの中に無垢フローリングと樹脂シート張りのフローリングを
設置して、お椀に水を入れて違いを比較しています。
1つ目の写真は無垢材を入れたものです。
温度が21℃で、湿度が65%程度になっています。
2つ目の写真は樹脂シート張り材を入れたものです。
温度が21℃で、湿度81%程度になっています。
温度はショールーム内の温度なので、どちらも同じですが、
湿度の違いは、お椀の水が蒸発して、それを無垢材が吸ったということがわかります。
樹脂シート張りの材料は吸わないのでアクリルケース内の空気中に留まっていて、
81%まで上がっているという違いです。
なので、無垢材は調湿効果がある!・・・と世の中ではよく言われています。
これは間違いではありません。
ただ、今回のこの状況は、アクリルケースで囲まれています。
家の場合はアクリルケースで囲まれていないのです。
しかし、アクリルケースで囲まれていなかったとしても、湿気が逃げないように
してあげれば、同じ効果を得ることができます。
どんなに優れた効果でも、家全体として考えた使い方をしなければ、
思うように効果が出ないのです。
感覚ではなく、結露などは物理現象としておきますので、ロジカルに考えて
素材の選定や家の快適性をつくることもとても大切になってきます。
湿気は結露にもつながりますので、より繊細な知識が必要です。
一つ一つの材料に目を向けた場合、建築のプロに、その材料の特性と仕様条件も
しっかりと確認してくださいね。
Rareza 野口
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