2027年から始まる”GXZEH”とは

 こんにちは

 Rarezaの野口です。

 最近はほぼ毎年のように建物の性能関連の新定義が設定されています。

 過去、1999年から2013年まではほぼ変化がなく、2013年頃からはZEHが増え、その後からは少しずつ変わってきています。

 2030年から2050年の政策目標達成に向けて、9月26日に、経済産業省から”GXZEH”の公表があったので、お伝えしたいと思います。

・目次

 1.ZEHとは

 2.GXZEHとは

 3.ZEHとGXZEHの比較

1.ZEHとは

 ご存じの方もいらっしゃると思いますが、まずはZEHとは何かからお伝えしたいと思います。

 ZEHは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略で、住んでいるときの消費エネルギーを太陽光発電などの発電でまかない、”住んでいるときの消費エネルギー”-”発電したエネルギー”=マイナスになるように計算した住宅のことです。

 あくまでエネルギーの計算ですので、支払ったガス代・電気代の合計が、売電で賄えるというものではありません。

 ただ、それなりに性能のよい家・・・というイメージです。

 ZEHの仕様

 ・断熱性能:断熱等級5

 ・太陽光発電などを除いた一次エネルギー消費量削減量:20%以上

 ・太陽光発電などを必ず設置

 ・太陽光発電を含めた一次エネルギー消費量削減量:100%以上

 計算上というところが微妙なところで、住む方にとってメリットのあるZEHとあまりメリットのないZEHが混在しているということろは問題です。

2.GXZEHとは

 今回発表があったGXZEHは、今までのZEHを踏襲しながら、仕様を強化されたものというイメージです。

 2025年の子育てグリーン支援事業で設定された、GX志向型住宅をGXZEHとシリーズ化させたような仕様で、2035年までには義務化が予想される仕様を盛り込んだもの。

GXZEHの仕様

 ・断熱性能:断熱等級6

 ・太陽光発電などを除いた一次エネルギー消費量削減量:35%以上

 ・太陽光発電などを必ず設置

 ・太陽光発電を含めた一次エネルギー消費量削減量:100%以上

 ・エネルギーマネジメント(HEMS)と蓄電池が必要

 断熱性能と一次エネルギー消費量削減量はさらに引き上げられています。

 個人的には、断熱性能は断熱等級6あり、住む際にいい意味で暮らし方を変えていただければ効果は高いですが、一次エネルギー消費量削減量に関しては、住まわれる方には体感しにくい部分になってきそうです。

 それより、より建物性能が上がってくるのであれば、計算に表れてこない建物性能のアップもより大切になってくると思われます。

 例えば、気密性能がその一つになります。

 どこか弱いところを作らず、トータルの性能バランスが大切ですね。

 蓄電池が必須なところが、費用対効果としては難しいところです。

3.ZEHとGXZEHの比較

 ZEHとGXZEHについての違いを表にしました。

シリーズ

1、断熱性能

2、一次エネルギー消費量削減率(太陽光発電など除く)

3、太陽光発電などの設備

4、一次エネルギー消費量削減率(太陽光発電など含む)

5、その他の設備

現在のZEH

1、断熱等級5

2、20%以上削減

3、必ず必要

4、100%以上

5、特になし

GXZEH

1、断熱等級6

2、35%以上削減

3、必ず必要

4、100%以上

5、エネルギーマネジメント(HEMS)

6、蓄電池

  EV充電設備を推奨(必須ではない)

 全体的には、ZEHを踏襲していることで性能の向上がメインですが、蓄電池が必須となることで、費用がかかるところが難点です。

 上記情報から考え、Rarezaでは

 1、標準仕様としてのGXZEH注文住宅

 2、お求めやすいGXZEH規格住宅

 をラインナップしていきます。

 GXZEHは来年度の補助金などで何か情報が出るかもしれませんので、家づくりをお考えの方は続報をお待ちください。

 ※性能の数字だけで判断するのは危険ですので、数字だけで比較されないようにお気をつけください。

  GXZEHの住宅についてご興味のある方は、お問い合わせいただければと思います。

 Rareza 野口

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